💻【HP Pavilion All-in-One 24-xa0172jp】CPUの取り外し・取り付け手順｜修理・交換用参考動画
はじめに
今回は、HPの一体型パソコン 「HP Pavilion All-in-One 24-xa0172jp」 の
CPU取り外し・取り付け手順について紹介します。
CPUの交換は一般的な修理の中でも頻度が少ない作業ですが、
「起動しない」「電源が入ってもすぐ落ちる」「CPU使用率が常に100%」といった症状の
切り分け作業 に役立つケースがあります。
このページでは、当店YouTubeチャンネル「パソコン分解・修理チャンネル」で公開した
実際の分解動画をもとに、作業の流れと注意点をわかりやすくまとめました。
🎥 参考動画
【パソコン修理】HP Pavilion All-in-One – 24-xa0172jp｜CPUの取り外し・取り付け手順｜修理・交換用参考動画 – YouTube
🧩 作業の流れと手順概要
以下は動画の内容を要約した手順の流れです。
実際の作業は細かいネジ位置や爪の構造などがあるため、動画を併せてご確認ください。
① 背面スタンドの取り外し
本体下部のスタンド部分には6箇所のネジがあります。
中央の2本を緩めるとスタンドが外れ、その下の隠しネジを緩めることで背面カバーに隙間ができます。
プラスチック製のヘラなどを使い、爪を順番に外していきます。
⚠️ カバーは非常に硬く、無理に力をかけると爪が折れることがあります。
少しずつ角度を変えながら慎重に外しましょう。
② 背面カバーの取り外し
内部には複数のネジ（およそ7箇所）があり、順に外していきます。
また、カバーの裏側にはケーブルが2本接続されています。
無理に引っ張らず、片側ずつゆっくりと取り外してください。
カバーを外すと、マザーボードやCPU冷却ユニットが見えるようになります。
③ 冷却ユニットの取り外し
CPUを交換するためには、ヒートシンクとファンを外す必要があります。
固定ネジは5箇所あり、対角線の順番で少しずつ緩めるとバランスよく外せます。
🧠 ポイント
- グリスが付着しているため、ソケット内に落とさないように注意。
- ソケットピンに触れたり曲げたりすると、マザーボード交換が必要になる場合があります。
④ CPUの取り外しと取り付け
CPUソケットのロックを外し、CPUを持ち上げて取り外します。
新しいCPUを取り付ける際は、ソケットとCPUの三角マークを必ず合わせることが重要です。
溝が合っていれば自然にスッと入ります。
⚠️ 少しでもズレた状態で押し込むと、CPUやソケットを破損する可能性があります。
しっかり位置を確認してからロックを閉めましょう。
⑤ グリスの塗り直し
古いグリスを除去し、新しいグリスを薄く均一に塗布します。
グリスは熱伝導を助けるための重要な役割を担っており、
長期間使用したグリスは硬化して性能が低下しています。
適切な量を塗り直すことで、冷却性能をしっかり維持できます。
⑥ 冷却ユニットの再固定
ヒートシンクを再度取り付け、ネジは対角線順に均等な力で締めます。
ネジを締め忘れるとCPUの熱が逃げず、オーバーヒートの原因となります。
全体を確認して確実に固定しましょう。
⑦ 仮組みでの動作確認
すべてのカバーを戻す前に、一度電源を入れて動作確認を行います。
HPロゴが表示されればCPUが正常に動作している証拠です。
💡 CPUを交換しても症状が変わらない場合は、
電源ユニットやマザーボード側の不具合も疑いましょう。
⑧ 最終組み立て
各ケーブルを正しく接続し、挟み込みがないことを確認してからカバーを戻します。
アンテナケーブルや小ネジ類も忘れずに固定し、最後にスタンドを取り付けて作業完了です。
⚠️ ケーブルを踏んだ状態でネジ止めすると断線する恐れがあります。
位置を確認してから締め付けましょう。
⚠️ 注意点・リスクについて
| リスク項目 | 内容 |
|---|---|
| 静電気 | 作業中の静電気放電によるCPU・基板破損リスク |
| ソケットピン損傷 | ピンの曲がり・折れによってマザーボード交換が必要になる場合あり |
| グリス不良 | 熱伝導不良による温度上昇・動作不安定化 |
| ケーブル断線 | カバー戻し時の挟み込み・踏み込みによる断線リスク |
🧠 補足:
CPU交換はノートや一体型PCでは難易度が高く、内部スペースが狭い分、
細かなケーブル処理や爪の位置把握が重要になります。
不安がある場合は無理をせず、専門店への依頼を検討しましょう。
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