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Dynabook T45/NR

Toshiba Dynabook T45/NR 冷却ファン交換・取り付けガイド

こんにちは、パソコン分解・修理チャンネルの中野人です。今回はDynabook T45/NRの冷却ファン、いわゆるCPUファンの交換方法をご紹介します。このブログは当YouTubeの動画を元に作成しています。パソコンの冷却ファンは、熱を効率的に外に逃がす重要なパーツですが、故障すると様々なトラブルの原因になります。今回はその症状の見極めから、実際の交換手順まで丁寧に解説していきます。みなさん、抑えるところは抑えつつも、楽しく読み進めていただければ幸いです。

対応部品を探す

まずは交換対象の冷却ファンを特定しましょう。Dynabook T45/NRの場合、CPUファンはヒートシンクと一体型になっている場合と、ファン単体で交換できる場合があります。今回の機種では、ファンがヒートシンクにくっついているタイプで、両方を外して交換する必要がありました。

ファンの故障は、異音や回転しない、パソコンが熱くなるなどの症状で気づくことが多いです。異音は「ブーン」や「ガリガリガリ」「ガラガラ」など、不自然な音がすることが目安です。負荷のかかる作業中に電源が落ちたり、動作がカクカクする場合も冷却不良のサインです。ただし、これらの症状は冷却ファン以外の原因でも起こることがあるため、しっかり確認しましょう。

必要もしくはあった方が良い道具

  • プラスドライバー:パソコンのネジを外すために必須です。
  • プラスチック製ヘラ:カバーを傷つけずに外すために便利。マイナスドライバーでも可能ですが、傷つけるリスクが高いのでおすすめしません。
  • 熱伝導グリス:ヒートシンクを再装着する際に、古くなったグリスを塗り替えるために必要です。熱伝導効率を高めるためにも、ファン交換のタイミングでの塗り替えは推奨します。
  • 作業用手袋(任意):静電気対策や手の汚れ防止に役立ちます。

注意事項

パソコンの分解や部品交換、システムの変更などはすべて自己責任でお願いいたします。
作業内容や状態によっては、大切なデータを失ったり、症状を悪化させたりする可能性がありますので、十分ご注意ください。
また、当サイトで公開している動画・記事は、情報提供を目的としており、技術的なご相談や個別のサポートは行っておりません。
作業に不安がある場合やご自身での対応が難しい場合は、ぜひ当店の修理サービスをご利用いただければ幸いです。

交換手順

1. バッテリーの取り外し

まずは安全のためにバッテリーを外します。Dynabook T45/NRのバッテリーは本体上部に2箇所のネジで固定されているので、これを外してバッテリーを取り外しましょう。バッテリーが接続されたままだと感電やショートのリスクがあるため、この作業は必ず最初に行います。

2. 裏面カバーの取り外し

次にパソコン背面のカバーを外します。ネジが多数あるため、全て取り外す必要があります。DVDドライブがある場合は、カバーを外す前にDVDドライブを外したほうが作業が楽になります。カバーの取り外しにはプラスチック製のヘラが役立ちます。爪が折れやすいので力任せにしないことが重要です。少しずつ隙間を開けて、爪をひとつずつ外していきます。

3. 冷却ファンとヒートシンクの取り外し

カバーを外すと冷却ファンが見えます。Dynabook T45/NRの場合、冷却ファンはヒートシンクと繋がっているため、両方を外す必要があります。ファンとヒートシンクはそれぞれネジで固定されており、ファンのケーブルもマザーボードから外します。ネジは全部で6本程度(ファン固定用2本、ヒートシンク固定用4本)です。

ネジを外したら、ケーブルが引っかからないように注意しながらパーツを取り外しましょう。ケーブルを無理に引っ張ると断線の恐れがあるため、コネクターから慎重に外します。

4. 冷却ファンの交換

冷却ファンが単体で交換可能な場合は、ファンを本体から取り外し、新しいファンと交換します。テープで固定されていることもあるため、剥がす際は丁寧に行いましょう。ヒートシンクと一体型の部品がある場合は、ヒートシンクごと交換するのが確実です。

新しいファンを取り付ける際は、空気の漏れを防ぐためにテープなどで補強すると良いでしょう。これで冷却効率の低下を防ぎます。

5. 熱伝導グリスの塗り替え

ファン交換のタイミングで、CPUとヒートシンクの間に塗られている熱伝導グリスの状態を確認しましょう。カチカチに乾燥している場合は、新しいグリスに塗り替えることをおすすめします。これにより熱伝導効率が向上し、冷却性能が安定します。

6. パーツの再装着と配線の整理

ヒートシンクとファンを元の位置に戻します。ケーブルを挟み込まないように注意し、ケーブルが浮いたり曲がったりしないように配置しましょう。ネジでしっかり固定し、コネクターをマザーボードに接続します。コネクターの接続忘れはファンが回転しない原因になるため、絶対に忘れずに。

7. カバーの取り付けと組み立て

冷却ファンの交換が終わったら、裏面カバーを元通りに装着します。DVDドライブも忘れずに戻しましょう。最後にバッテリーを取り付け、外したネジを全て締めます。ここで浮きやズレがないか最終チェックを行います。

動作確認

組み立てが完了したら、パソコンの電源を入れて冷却ファンが正常に回転しているか確認します。異音がなくなり、静かになっていれば成功の証拠です。動作が安定しているか、負荷のかかる作業をしても問題がないかをチェックしましょう。

まとめ

今回はDynabook T45/NRの冷却ファン交換について詳しく解説しました。冷却ファンはパソコンの寿命を左右する重要なパーツであり、異音や回転不良が見られたら早めの交換が望ましいです。作業は自己責任で行い、ネジの管理やケーブルの取り扱いには細心の注意を払ってください。

冷却ファンの交換は一見難しそうに見えますが、ポイントを押さえれば無理なく対応可能です。今回の手順を参考にして、パソコンの健康を守っていきましょう。なお、このブログは当YouTubeの動画を元に作成していますので、動画も併せてご覧いただくと理解が深まります。

最後までお読みいただきありがとうございました。パソコンのトラブルはつきものですが、しっかりとしたメンテナンスで長く快適に使い続けていきましょう!

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